キャラクター詳細Character details
オックス
小山の如き巨体を誇る、白騎士位を持つ牛の獣人。
豪放磊落かつ忍耐強い努力家。
謙虚な態度を固持し続けているため、多くの騎士仲間にも慕われている。反面、殺戮行為を行う者に対しては侮蔑の態度を隠さず、過激な信念に基づき殲滅戦を是とする一部の西方教会信徒を嫌い抜いている。
彼は人間の村で育てられた戦災孤児である。
周囲と異なる己の姿に「俺は何者か」と自問自答し続けてきた彼は、村人に無体を働く領主の縁者とのいざこざをきっかけに放浪の旅に出た。広く世界を見聞し、獣人という存在がそこまで珍しくないと知った彼の自問は「俺は何をするべき者なのか」へと変化した。
その後、とある因縁でセフィドの民に命を救われた彼は、その恩義に報いるためにセフィドの民として兵役に従事する。圧倒的体躯で敵前に立ちはだかる彼の姿は、後の“門番”の異名に相応しく、幾多の戦場で敵の進軍を食い止め、味方の撤退を助け、結果多くの生命を長らえさせた。彼は己の存在価値を確固たるものとする。「俺は護るべきを護るものだ」
やがて功績を重ね騎士に取り立てられた彼は、当時最大の激戦区であったヴァルトリエ帝国との隣接地域周辺を護る鎮北騎士団の所属となり北面を護り続けた。
そして白騎士位を得た彼は、ブリアティルト全土を巻き込む大戦勃発に伴い、王都防衛の備えとして鎮央騎士団への転属を命じられた。
なお彼の身を包む常人の何倍もの鉄を使用した特別製の鎧は、鎮北騎士団時代に知己となった剣鎧都市アロンダイトでも名の通った甲冑師に通常料金で修繕整備してもらえるとのこと。
- イラストレーター
- DarkSpirit